鵺的 001

鵺的の高木登さんが、“視点”参加作品『クィアK』のルーツについて、御自身のblogで触れています(7月20日の記事より一部引用して転載)。

「『クィアK』は昔書いてお蔵にした戯曲のタイトルである。元の台本に日付を書き込んでないので、どれだけ前に書いたか不明だが、(略)かれこれ十年前!」

「いつもの自作よりは短めで、というよりちょっと長めの短編で、特に上演するアテもなく書いたものだった。」

内田春菊さんかどうかは別として、どうにも理屈っぽいのは確かに反省点だった。あと川口には悪いが、川口を想定して書いた役が不要である。これを削って、理屈っぽさを解消し、男二人と女一人の三人芝居にしたら、すっきりして面白くなるんじゃないか……と思ったきり数年、アユム君から「視点」のお話をいただいたとき、このタイトルが急浮上してきたのは言うまでもない。」

「原体験にひとつひとつケリをつけていこうとしてるんだなと思う。他人事のようだが、こういうことって後から気づくものなのだよ。」

「原体験にケリをつける」は、僕も去年(2009年)はリメイクの年として指針にしていました。『神様はいない』『片想い撲滅倶楽部』『めんどくさい人』と、原型留めないくらいですがリメイクし倒しました。「風と共に散る」雰囲気で、常に次ぎの新作を求められ続ける演劇業界に於いて、原体験と戦うことは本当大事ですよね。高木さんの戦い、非常に楽しみです。詳しくは、高木さんのblog『日々鵺的』をどうぞ。
text hasegawaayumu(MU)