『視点 vol.1 Re:TRANS』 各作品賞発表!


審査によせてのご挨拶

「"視点"というコンペティションは、あらゆる視点を並べたり発見したりして、語り合うのが目的です。その劇団の現在に、もっとも似合う洋服を教えてあげるような、またチャレンジしたくなるような服を教えてあげるような。最低限の優劣は、審査員や観客のみなさまにはあるかもしれませんが、それをただ「順位」とかで押し込んでしまうようなものは乱暴過ぎるんじゃないかと考えるからです。そもそもそれぞれが感じた「面白いってなに?」って視点にこそ興味があるからです。それが僕が考える「品」でもあるし、演劇業界にいま欲しいものとしての大きな提案です。

司会進行は主催である、わたくしMUのハセガワアユムが務めまして、審査委員のみなさまとともに審査会議した一部の議事録を掲載致します。審査は(写真の左から)劇評サイト「ワンダーランド」編集長の水牛健太郎さん、演劇サイト「CoRich!」の手塚宏二さん、劇評家のカトリヒデトシさん、の御三方にお願い致しました。演劇業界で公私ともに演劇を沢山観ている方たちであり、なおかつそれを「形にして残している」方にシンパシーやリスペクトを感じてお願いしております。意外と「形にする」ということは難しいものです。御三方での議論は和やかななか、時に厳しく、時に鋭く盛り上がりました、その一部掲載となります。観客のみなさまのアンケーデータを踏まえた上で、審査に臨み、それぞれの点数を持ち寄り各賞を決定致しました。

「公演後もその公演を追いたくなる」そんな公演を目指して、余白にも魅力が詰まる短編をMUではやって来ましたが、公演全体という形では、それが初めて完成出来そうです。観客や審査委員、スタッフのみなさま。そして参加してくれた劇団・ミナモザと鵺的に心よりの感謝を。このページをチェックしに来てくれた、あなたに新しい発見と余韻が伝わりますように。
“視点”は、またvol.2も考えていますので、また色んな視点を聴かせてください。」

“視点”主催・ハセガワアユム(MU)